現在、いくつかのクローズドな勉強会と、セミクローズドなグループセッションの企画が進んでいます。
今日はそのうちの一つ、勉強会について、募集を開始したいと思います。
これは、人権や社会正義について学びたいという声を拾い、企画しました。
SocioとBioの間にPsychoを置くモデルのなかで、心理職が意外と学ぶチャンスが少ないのが、Socioのほうではないかと思います。
社会学は心理学そのものを対象として取り入れながら、心理臨床が関わる領域についての膨大なリサーチを提供しています。
他方で、心理学のほうは、その人のこころとからだに注目しても、その人を取り巻く環境や社会、時代や世代、宗教や人種、経済や政治といったさまざまな背景に目配りをしながら、問題を相対化する力は、まだまだ磨かれていないような気がするのです。
この感想は、私自身が教育学という社会科学の出身であり、個人的な興味を自由という権利に持ち続けてきたこととは無関係ではありません。
私にとって、社会学と哲学は、心理臨床を支える両輪の輪であるのですが、せっかく興味を示してくださった方がいらっしゃるのですから、これから勉強したいという人の土台を作るような勉強会を、3回に限定して企画することにしました。
最初から読書会をするよりも、大雑把に把握し、自分と無関係な話題ではないことを確認していただくためのものです。
それぞれの会に話題提供としてミニレクチャーを行い、そのことについて話し合う形で進めていきます。
自由ってなんだろう、権利ってなんだろう、正義ってなんだろう。
話し合い、感じて、考える。そういう勉強会にしていきたいと考えています。
立ち上がるための勉強会:心理職も知っておきたい人権の話
日時:10月1日(土)、11月5日(土)、11月26日(土)
時間帯:21:00-22:30(Max23:00)
参加資格:公認心理師・臨床心理士、臨床経験1年以上の方
参加費:3回で1万円
募集人数:10人まで お申込み:こちら
プログラム: 1回目(10月1日) 自由という権利の歴史
話題提供者 福地周子(こころの相談室ねこのて)
2回目(11月5日) 私の中の差別の記憶
ゲストスピーカー 姜 潤華(東亜大学)
3回目(11月26日) トラウマ臨床と人権
ゲストスピーカー 若山和樹(名古屋掖済会病院)
話題提供者 立崎愛枝(早稲田大学保健センター学生相談室・上智大学総合人間科学研究科博士後期課程)
1回目は、福地が人権、すなわち、自由という権利の獲得の歴史を概観するところから始めます。
たとえば、女性の公教育と市民権の話は、アサーション・トレーニングと切り離せません。
私は研究者ではありませんので、少し知識が古びているところがあるかもしれませんが、そこは御容赦くださいな。
スライドを見ながら小難しく話すよりも、皆さんのお顔を拝見しながら、語れるところを語っていきたいと思います。
この勉強会は、たった3回のことですので、文献を読むことはしませんが、もしさしつかえなければ、この1回目までに未読な方に限りますが、池田理代子さん「ベルサイユのばら」を読んでおいていただくとよいかと思います。
話はそこから始めます。
2回目には、東亜大学の姜 潤華さんをお招きして、自分たちのなかにある差別を振り返る時間を作りたいと考えています。
そして、3回目には、名古屋掖済会病院の若山和樹さんにトラウマ臨床と人権についての話題を提供していただくと同時に、立崎愛枝さんにアメリカにおけるに人権や差別についての心理臨床家の教育についても教えていただく流れになります。
せっかくの機会ですので、仲間を増やしたいと思い、募集をかけることにいたしました。
公認心理師・臨床心理士の方で、臨床経験1年以上の方を中心にお声がけしたく思います。この条件にあてはまらない方につきましては、お問い合わせいただいた上で、個別に御検討させていただきたく存じます。
Who will be strong and stand with me

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