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  • 執筆者の写真ふくち

2022年を振り返る

この一年間、月に一回は研修など、なにかひとつ、やってみようと思って過ごしてきました。

1月、4月、7月、10月と定期的に「ロールプレイでカウンセリングを学ぼう!」の会を、心理職情報支援システムJ-Supe!さんとの協力を得て、やってきました。

毎回、鹿野先生(川越こころサポート室)、竹田先生(北浦和カウンセリング&サービス)、鈴木先生(Mindfulness & Counseling Takibi)をゲストにお迎えできたことは、私にとっても刺激的な勉強会になりました。こちらの企画は、来年はどういった形で続けて行くか、ただいま検討中です。


2月にはJ-Supe!さんと心理職支援団体MOSSさんが共同で主催する『若手事例検討会』に呼んでいただきました。

「初回面接でのうつ病のクライエント理解と支援」と題して、うつ病の方の初回面接を想定した架空事例を作成し、それをもとに解説の講義もしました。

また、同じく2月には、香川県公認心理師研修会(現・うさぎのみみ研修会)のスタートアップの研修として、「これから始めるソリューション・フォーカスト・アプローチ」と題したワークショップを行いました。

このWSでのロールプレイは、たぶん、私は長く忘れることができないと思います。やり切った感でいっぱいになりました。


3月には、「カウンセリングで出会う3つの困難と対応:自死、思春期、面接の中断」というセミナーを行いました。

これもまた、私にとっては忘れることのできないものとなりました。

いただいた感想のひとつひとつが、その後の私を支えてくれているように思います。

このセミナーは、アーカイブで現在も見ることができるそうですので、御興味がある方は、オフィスKさんのHPを参照なさってください。


5月には、3月と同じく、オフィスKの北川先生の呼びかけで、「女性心理職のキャリアパスを考えるシンポジウム」に登壇させていただきました。

村上先生や春原先生と御一緒できたことは光栄でした。ざっくばらんな楽しい会でした。


6月から7月にかけて、J-Supe!さんとMOSSさんのお力を借りて、かねてからやってみたいと思っていた研修をようやくやることができました。「はじめてのインテーク」と題した研修です。

インテークについての研修は、できれば毎年やりたいぐらいの内容です。私は医療領域で主に経験を積んできましたが、どのようにアセスメントしながら面接をするかは、他の領域で働く方にとっても役立つものだと思います。

今回は「聞き方編」と「書き方編」の二部構成で取り組み、オンラインであっても、書き方についての練習をしてもらえるように工夫できたことが、今年の成果でした。


また、7月には「業務を数値化しよう」ということで、少人数の勉強会を主催したところ、これが評判がよいものとなりました。気づくと4回、同じ話を繰り返しました。

臨床そのものの技術を磨くことには寄与しないかもしれませんが、どのように自分の業務を他者に見える形に整理するか、そのことはそれぞれの職場で管理職を務める人たちに特に必要とされています。

ここから派生して、9月には「中間管理職の集い」なるフリートークの会も生まれました。

「業務を数値化しよう」の会は、2023年1月14日(土)にも企画します。


8月は、松元先生(こころの相談室UP)の研修「ロールプレイを通して、強迫症に関するサポート方法を学ぼう」に、ゲスト参加させていただきました。

ロールプレイでは、久しぶりのクライアント役。普段、私の研修でCl.役をしてくださる先生方のご苦労に思いを馳せました。


9月には、上記「ロールプレイを通して、強迫症に関するサポート方法を学ぼう」の研修を踏まえて、圓城寺先生(下関カウンセリングルーム)が加わり、「強迫症の面接を認知療法・行動療法の立場で話してみた!」という研修を行いました。

松元先生と福地のロールプレイの動画を再生しながら、3人でコメントを述べることで、活発な意見交換や議論が生まれました。


10月から11月にかけては、「立ち上がるための勉強会:心理職も知っておきたい人権の話」を3回連続のシリーズとして行いました。

初回は福地が講義し、2回目には姜先生(東亜大学)、3回目には若山先生(名古屋掖済会病院)、立崎先生(早稲田大学保健センター学生相談室)を迎えて、講義とその感想をシェアしました。

毎回、時間が足りなくなるほど、皆さんが積極的に参加してくださいました。

どの回も余韻が残り、様々な気持ちや考えが揺れ動くものとなったと思います。


そして、12月11日、明日は日本公認心理師学会学術集会があります。

今回、学会に初めて、自主企画シンポジウムという形で参加します。

12:30-16:20の枠の「医療機関における公認心理師の職場教育」というシンポジウムです。 私はクリニックでの後進の職場教育についてお話することになっています。

公認心理師の卒後教育は、職場教育+自己研鑽という形になりやすいと思います。その職場教育として、実際にはどれほどのことができるのか、どういったことしか職場は提供できないのか、これからどうしていくことが望ましいのか、登壇者自身が事例となって、考えて参りたいと思います。


こうして並べてみると、つい最近に思っていた研修から半年以上も経っていたり、逆に遠い記憶になってしまったものもあって、一年間、走り続けていた気がします。

来年の予定についても、そろそろ考え始める頃です。すでに決まっていることもあります。

順を追ってアナウンスしてまいりますので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。



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