2024年3月も、「はじめてのインテーク」の研修をします。
もともと、オンライン研修が普及する前からやってきたもので、やるたびに内容をブラッシュアップしてきました。
この研修の内容は、そもそも、私が職場で後進に指導してきた内容でした。
私のメイン職場である精神科心療内クリニックで最初に心理職が身につけてもらうことが、予診を取ることなのです。
情報収集のための面接から記録をまとめるまで、私の職場では一時間でできることが求められます。
ゼロからの情報収集
この研修のインテークは予診の意味です。
なにも前情報のない状態から、その人の全体像を把握するところまでを、30分程度の面接で行えるようになることが目標です。
一旦、型を身につけてしまえば、医療以外の領域で働く場合にも、役立ちます。記録のまとめ方についても同様です。
できれば何度もくりかえして、身につけてもらいたいスキルです。
ですから、できれば多くの方に参加していただきたいですし、くりかえし参加していただいてもいいように内容は少しずつ変えてきました。
今年の「はじめてのインテーク」は、聞き方編と書き方編の2つのパートからなります。
どうして2つに分かれたかというと、毎年内容を積み上げてきて、1回ではとてもおさまらなくなってしまったのです。
それだけ、情報量の多い研修だと思って、参加していただきたいです。
聞き方編(2024年3月17日10:00-16:00)
聞き方編では、二つのロールプレイを見てもらう予定です。
最初に、いわゆる「初回面接」のロールプレイを見ていただこうと思います。
インテークと言うとこちらを思い浮かべる方もいらっしゃるため、どうせなら両方を見ていただき、違いを味わっていただくことにしました。
自分が担当するケースの初回面接と、医療機関で医師の診察に先立って行う予診では、目的が違うので聞くべき内容も異なります。
その違いを、これまで以上に理解しやすいように組み立てた内容になると思います。
初回面接のロールプレイのクライエント役はこころの相談室UPの松元さんが、予診のロールプレイのクライエント役はこころの相談室Re:treatの竹本さんが、担当してくれます。
松元さんは何度もこの研修で新患さんの役を演じてくださっていますので、いつも違うスタイルを新鮮に感じてくださったそうです。
松元さんとのセッションは録画になりますが、竹本さんとのセッションはその場で打ち合わせから行いますので、その臨場感もお楽しみください。
書き方編(2024年3月30日20:00-22:00)
書き方編では、インテークのロールプレイを見ていただき、記録のまとめ方を練習していただきます。
今回はこれまでの研修と大きく事前の課題を変えることにしました。
と言いますのも、クライエント役をしてくださったこころの相談室ねこのての助っ人の大川さんが、非常に素晴らしいロールプレイをしてくれたのです。
ただ単に記録をまとめるだけではもったいない。
ぜひとも、どのようにクライエントを観察するか、そのポイントも学習していただきたいと考えました。
これまで、この研修に参加してくださった方にも、目新しさのある課題になると思います。
また、御希望の方には、課題の添削を私が行うこともいたします。
記録をどうまとめてよいのか悩んでいる方の一助になれば幸いです。
お申込み方法
今回の研修は、MOSSさんが運営してくださいます。
参加費等の詳しいことは下記をご覧ください。
御参加こころからお待ちしています。