2019年最初のワークショップを企画します。「精神科クリニックの心理臨床」と題したワークショップのなかでは初めてとなりますが、性暴力被害とトラウマケアを取り上げて行います。
性暴力被害は、性的虐待という形を取ることもあれば、性犯罪被害という形も考えられます。どちらにしても、被害者の心身に大きくダメージを与えるものでありながら、その他の暴力や犯罪被害に比べて被害者の過失として片付けられやすいところに、支援者は注意を払う必要があります。
恥ずかしいこと、言ってはならないこととして、被害者は口を閉ざすこともあります。また、体験に圧倒されてしまい、なかなか言葉にできなかったり、言葉にするための言葉が見つからないこともあるでしょう。
何重にも封じ込められがちな性的な被害の体験を、どのように受け止めていくのか。治療者として、前もって準備しておけることがあるとしたら、どんなことがあるのか。
支援の入り口になるようなあれこれを、初心者編として、一緒に考えていきたいと思います。
女性の方も、男性の方も、御参加をお待ちしています。臨床心理士の方のみならず、広く心理相談業務をしている方、目指す方を対象にしたいと思います。
臨床が楽しくなるようなワークショップにしましょう。特別な難しい準備はいりません。難しいことを考えることもありません。好奇心だけ持って、御参加してください。
日時: 2019年3月9日(土) 14:00-17:00
会場: JR香椎駅ビル(えきマチ1丁目)4F コミュニティルーム
対象: 臨床心理士、臨床心理学を専攻する大学院生(M1の方も歓迎です)
公認心理師登録申請中の人、公認心理師試験受験資格を持つ人
定員: 20人
参加費:社会人4000円・学生3000円(当日受付時にあつめます)