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  • 執筆者の写真ふくち

WS困難事例へのSFA

臨床は、何が出てくるかわからないびっくり箱のようなところがあります。いろいろと準備をして臨んだはずなのに、予測もつかない展開が待っていることなんて、しょっちゅうです。

人生そのものがそういうものであるのですが、その予測がつかないことを楽しみながらやっていけたらよいなぁと個人的には思います。


最近の嬉しいびっくりとしては、この一年間にやったいくつかのワークショップに参加してくださった方が、個人的なSVを御希望してコンタクトを取ってくださったことがあります。

4月のソリューション・フォーカスド・アプローチ(SFA)のワークショップも、おかげさまで好評を得られました。

その後、もう一度、SFAでワークショップをとオファーをいただき、2021年9月23日(木・祝)の13:00~16:00にオンラインでワークショップをすることになりました。


SFAを臨床に取り入れるとしたら、クライエントについての考え方と、ゴールの作り方は知っていて損がないと思います。

今回の「困難事例へのソリューション・フォーカスド・アプローチ」では、変化への動機づけがはっきりとしないクライエントとの取り組み方を取り上げたいと思います。たとえば、家族に引っ張って来られた方や、家族が変われば自分は楽になるという方などと、どのような治療の目標を描きだし、どのように関係を作ればいいでしょうか。


タイトルでは「困難事例」としましたが、ものすごく困難な事例というわけではなく、よくあるパターンを想定しています。たとえば、連れてこられたCl.さんや、本人は困っていないCl.さんに対して、どのようにTh.は取り組めばいいでしょう。 ソリューション・フォーカスド・アプローチでは、変化を前向きに望んでいない方や積極的に取り組もうとしない方を、変化への準備がまだ十分に整っていない状態であると考えます。こころの相談室UPの松元大地さんにクライアント役をお願いして、ロールプレイをお見せしながら、クライエントにあわせた介入のレベルについて考えたいと思います。


前回はスライドをそれなりの枚数を用意したつもりではありましたが、みなさんのお顔が見えないところで一方的に話す形に私が慣れず、スライドを読み上げるだけになりがちでした。

その分、質疑応答に時間をかけることができたのは、フロアと会話ができたようでよかったのですが、私の中でちょっとした「スライド足りないかもしれない恐怖症」として残りました。

その後のワークショップや大学の講義では、スライド多すぎ詰込み状態になってしまいました。


そこで、この9月のワークショップでは、思い切ってスライドを減らしてみるつもりでいます。

ロールプレイをお見せしながら、というのは、そのための仕掛けです。

緊張すると自由な語りが萎縮してしまうのですけれど、臨床の語りは、自由な、再現が難しい、その場の出会いを大事なものととして紡げたらよいなぁと思います。


参加者の方にもその都度の御感想や御質問をいただきながら、一緒に考える研修にできると嬉しいです。もしも、ロールプレイを体験してみたい方や、取り組み方を考えてみたい事例を提示してくださる方がいらっしゃれば、当日おっしゃってくださいませ。

ちなみに、ロールプレイは打ち合わせはせずにやります。ぶっつけです。

そういうライブ感もあわせて楽しんでもらいたいです。


お申し込みにつきましては、下記、オフィスKさんのHPをご覧ください。


https://s-office-k.com/news/archives/8874



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