2027年3月に閉室を予定します
- ふくち

- 2 日前
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こころの相談室ねこのては、2020年4月に開業いたしました。
おりしも、社会にはコロナが流行し、私自身は抗がん剤治療で免疫が低下した中、自分にできることを考えて始めた副業です。
心理職が安心していないと他者に安心を提供することが難しくなるから、心理職が孤立することを避けたい。
そのために、できることを。
そんな風に考えて始めた相談室ですが、徐々に、自分自身の経験の棚卸の場にもなっていきました。
これまで、個別の御相談は210人の方が御利用なさっています。セッションののべ回数は、1000回以上になります。多い方は、50回以上、お会いしてきました。
個別の御相談のほか、チームねこのてのフリートークのグループ、それにねこのて症例検討会という形での勉強会も定期的に行ってきました。
さらに、月1回は勉強会もしくは研修をしようと2023年頃からは走ってきたような気がします。
そして、日本心理臨床学会の自主シンポや、公認心理師協会学術集会の自主シンポおよび企画シンポにも、加えていただきました。
一人職場でこそないものの、片田舎のクリニックの心理職で、こつこつと臨床だけをやってきた私が、ずいぶんと、いろんな機会をいただけたものです。
最たるものが、2026年3月に刊行した中村洸太さんとの共著『心理支援のための書く技術』でした。
うまくいかなかったこともいっぱいあります。
自分の見識不足だったり、経験不足だったり、びっくりしてしまって対応できなかったようなこともありました。
これらのことについては、機会があれば別に書いてみたいと思います。
このように振り返ってみますと、副業と言いながらも、同業者の皆さまと話しあうことは、いつも刺激的で、私にとっても学ぶものが多いものでした。
大好きな方たちと出会う、そういう場でした。
私にとって、大事な場でした。
ですから、こころの相談室ねこのてをクローズすることを決めるのは、私の中にためらいがあります。
できれば、細々と続けていきたいと願っています。メイン職場のクリニックに出勤できなくなったとしても、在宅でオンラインでやる相談業務ならできるんじゃないかと、心の中で思っていました。
私は卵巣腫瘍を30代から患っており、治る見込みがない状態にまでなりました。現在も腫瘍が腹の中にあり、徐々に悪化しています。痛みを感じることが増えたので、オピオイド系の鎮痛薬を使いながら生活しています。
もともと、うっかりがちだったのですが、鎮痛剤を多用することで眠気が強く、スケジュール管理やメールの返信がうまくできなくなっています。
セッション中は、仕事モードの自分ががんばるのですが、座っていることがここから先、だんだんとつらくなっていくことでしょう。
このたび、腹水が溜まり始めたことがわかり、主治医たちからも何か急に具合が悪くなったときの仕事への影響を考えておくよう、言われました。
がんって、本当に、「急に具合が悪くなる」んですよ。映画は見ておりませんが、本は素晴らしい一冊でした。
パートタイムがん患者でいたいと思ってやってきましたが、徐々に、私の生活の中でがん患者の部分が大きくなっていきます。
相談業務をいつまでできるかわかりません。このことを隠してやっていくことは、御相談を引き受ける態度として不誠実に思いました。
実感はないですし、やめるやめる詐欺のようになるのも嫌なので、「もしかしたら」と付けますが、年内でギブアップするかもしれません。
できれば、来年3月までを目標として、それまではがんばれたらいいなあと願っています。
ご利用してくださっている皆様には、個別にお伝えしていくつもりではおりますが、このような日が来てしまったこと、私自身もとても残念です。
悔しくて、寂しくて、悲しくて、たまりません。
もしも、その後、まだ元気でいたとしたら、すべての仕事を手放した自分の胸に、どんなものがわきあがってくるのか、少しだけ楽しみです。
できれば、その楽しみを、皆さんとも分かち合えるほど、私が元気でありますように。
できれば、来年の春になって、やっぱりもう少し続けると言えますように。
どうか、まだ、皆さんとお別れせずにすみますように。




